決まって彼を思い出す
2007年 03月 11日
月ヶ瀬のとある売店の軒先にいるこんにゃくいもの彼。
毎年毎年私たちを迎えてくれているので、毎年毎年私たちも決まって彼の様子を伺いに行く。毎年毎年、同じ彼だと思っていたけれど、どうやら毎年毎年違う彼だったことが判明。
「毎年違う子なのよ。」
とお店のおばちゃん。
「とすると、昨年の彼や、一昨年の彼は、やっぱり、こんにゃくになったんですか?」
と聞くと、
「そうなんよ、こんにゃくになったのよ。」
どうやら「彼」は毎年きちんと食べられていた様子。年を重ねて成長していく様を見守っているかのような気持ちになっていたが、「そうか・・・」と友人Sちゃんとしみじみ。昨年の彼や一昨年の彼はやはり、美味しく食べられたのだろう。今年の彼は、角が薄い赤で、何だか若々しい印象。とはいえ、芋の部分はごっつく貫禄すら漂う。美味しいこんにゃくになることだろう。
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毎年恒例のSちゃんとの観梅月ヶ瀬ツアー。行かないことには春は来ないような気がするくらいの恒例っぷり。「花より団子」とはよく云ったもので、「団子」に気を取られてなかなか歩みも進まないが、やはり「花」も美しいので、これまた歩みが進まない。
樹齢150年とかで、国の天然記念物に指定されたという梅。見事の一言。
「思いのまま」というなかなかいかした名前を持つ梅。
その中に、何故だかハーフ&ハーフなダブル。
老梅。空に透かすと色のコントラストが鮮やか。
薄い花びらの、夕陽を透かす様子がとても綺麗。この後、風に乗って豊かな梅の香りがしてきて、ちょっと驚いた。
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とても寒い1日だったけれども、春を感じた1日だった。
もうすぐまた年を重ねるなぁ、私も。
by mizutama375
| 2007-03-11 23:32
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